製品案内

歯冠修復

適合が良く、審美性も良い詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)、ブリッジなどの『歯冠修復物』を作製しております。

保険全般

銀歯は金銀パラジウム合金と呼ばれる12%パラジウムから作られています。高い強度を持っていて割れや欠けが起こりにくいので、奥歯の使用にも耐えられることが特徴です。保険診療の範囲で提供できるので、患者様にとって費用負担が少ないメリットもあります。

リベース可能
マテリアル金銀パラジウム合金
審美性★★
耐久性★★★
生体親和性★★
注意点

銀歯自体はある程度耐久性がありますが、周囲の歯が欠けることや、温度差などからできたすき間に菌が入り込んで二次カリエスを発生するリスクもあります。さらに人によっては金属アレルギーを起こす可能性もあります。

CAD/CAM冠は、2020年9月以前は前歯は保険対象外でしたが、現在は保険の範囲で作ることができるようになっています。素材としてハイブリッドレジンブロックを使用し、保険の範囲で作る他の素材より審美性が高いメリットがあります。

リベース可能
マテリアル3M Lavaアルティメット
GCセラスマート
審美性★★
耐久性★★★
生体親和性★★
注意点

保険のCAD/CAM冠は、審美性はあるものの自由診療の素材には美しさで及びません。

硬質レジン前装冠は、まず金属性のかぶせ物を作ってその表面に白い樹脂を重ねることで外観を良くしたものです。前から3本目までの歯に適用することが可能です。
※写真の左側が硬質レジン前装冠になります。

リベース可能
マテリアル金銀パラジウム合金
プラスチック(白い部分)
審美性★★★
耐久性★★★
生体親和性★★
注意点

ベースになっているのは銀歯と同様の金銀パラジウム合金なので、金属アレルギーのリスクや隙間から菌が入ることによる二次カリエスの可能性があります。また、表面のプラスチックは年数とともに徐々に変色していきます。

ご要望に応じて多数の材料を使った上部構造を製作します。形状としても単体のアバットメントだけでなく、チタンやジルコニア、コバルトブロックなどを用いたスクリュー固定タイプのインプラントブリッジへの対応も可能です。

リベース可能
マテリアルジルコニア
e.max
メタルボンド
ハイブリッド
レジン床
審美性★★★★★
耐久性★★★★
生体親和性★★★★★
注意点

噛み合わせのクリアランスが低い症例への対応は難しい場合があります。

強化型ニケイ酸リチウムを主成分とするセラミックのみで製作する技工物です。色合いの微調整も可能なので、見た目の違和感もほとんどありませんし、透明感もあるので美しく仕上げることができます。また、外観の良さだけでなく強度が高いことも利点です。

リベース可能
マテリアルe-maxプレス
ポーレセン
審美性★★★★★
耐久性★★★★★
生体親和性★★★★★
注意点

鋭いエッジ、極端な薄さ、低クリアランス仕様には適用できない場合があります。また、過負荷には耐えられません。

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとして利用されるほどの硬さと美しさを兼ね備えている素材です。特に耐熱性や強度面で優れていて、NASAでスペースシャトルに利用されている実績もあります。見た目の色合いは微小な調整が可能なので違和感なく仕上げられます。さらに、非常に軽量に作ることができるのもジルコニアならではのメリットです。

リベース可能
マテリアルフルジルコニア
審美性★★
耐久性★★★★★
生体親和性★★★★★
注意点

鋭いエッジや極薄の仕様、低クリアランスには適用できない場合があります。ジルコニア単体での製作はオールセラミックスに比べると審美性は劣ります。また、歯を削る量が多くなる特徴もあります。

ニケイ酸リチウムを主成分とするセラミック系の材料で、曲げ強度が非常に高いことから耐久性の高さが特徴です。見た目としても透明感があり、患者様の天然歯に合わせた仕上げができますから、自然で美しい技工物を提供できます。美しさと強度を併せ持つことから、前歯や臼歯に選ばれることが多い素材です。

リベース可能
マテリアルフルジルコニア
審美性★★★★
耐久性★★★
生体親和性★★★★★
注意点

鋭いエッジや極薄の仕様、低クリアランスには適用できない場合があります。また、大臼歯のブリッジには向いていません。

フレームを金属で作製したうえにセラミックを焼き付ける技工物です。ベースが金属なので強度が高く、比較的形状的自由もあるので奥歯にも使用されます。仕上がりが自然なだけでなく、薄めに作れることから違和感が少ない魅力もあります。

リベース可能
マテリアルメタルセラミック修復用貴金属合金
ポーセレン(セラミック部)
審美性★★★★
耐久性★★★
生体親和性★★★★★
注意点

金属を使用しているので金属アレルギーのリスクや、溶けだした金属イオンが歯ぐきに黒ずみとして現れることもあります。また、中に金属があるのでオールセラミックのような透明感を出すことはできません。さらに歯の裏側には金属が見えます。

ハイブリッドセラミックスはプラスチックが持つ粘り強さと、セラミックスが持つ耐摩耗性や美しさの両方の特徴を持っています。セラミックスの粒子を非常に細かくしたもの(ナノフィラー)を硬質レジンと呼ばれるプラスチックの中に、高い密度で混ぜ込んで作られているからです。

リベース可能
マテリアル松風セラマージュ
GCグラディアフォルテルジルコニア
審美性★★★★
耐久性★★★
生体親和性★★★★★
注意点

オールセラミックスなどに比べると時間経過とともに変色が起こる傾向があります。これはプラスチックに吸水性があるためです。極薄に形成するのは困難で、1.2mm以上の厚みがあることが基準です。

義歯

『エムユーケイ』は、入れ歯を使った患者様から「痛い」、「違和感がある」などの不満が出ないように、精度の高い義歯を作製することを心がけています。

保険診療の範囲なら、入れ歯を患者様に安く提供することができます。また、自由診療の入れ歯よりも修理対応がしやすいメリットもあります。
素材としてはレジンや熱可塑性樹脂などを扱っています。

リベース可能
マテリアルアクリルレジン
スルホン
アクリショット
審美性★★
耐久性★★★
生体親和性★★
注意点

自由診療の入れ歯に比べると床の部分が厚めになることが多いです。そのため、入れ歯を初めて装着する方には異物感を伴いやすいので、慣れていただくことも必要です。

金属床専用のファーネスも用意しているので、患者様に適合しやすく精度が高い金属床の入れ歯を作ることができます。各種設計や金額の相談にも対応しています。

リベース可能
マテリアルプレシャス系
コバルトクロム
チタン
審美性★★★★
耐久性★★★★
生体親和性★★★★
注意点

材料によって重量は変わるので、事前の打ち合わせが必要です。

金属のばねを使わないので見た目が良い特徴があります。即時重合性レジンと接着するので、破損した時などに修理しやすいのも利点です。

リベース可能
マテリアルエステショット(熱可塑性ポリエステル樹脂)
バイオプラスト
審美性★★★★
耐久性★★★
生体親和性★★★★
注意点

柔らかい素材で作るので傷つきやすく、変色や雑菌が付きやすいことなどから、耐用年数は3年程度です。また前歯にバネをかけることはできません。3歯を超える片側遊離端義歯としてご利用ください。

矯正

リンガル矯正や拡大床に加えてリテーナーなど、状況に応じた矯正装置を作ることができます。他にもスポーツマウスガードやマウスピース状のナイトガードの作製も可能です。

矯正装置の種類

歯列を広げるためのネジ機構が付いた装置です。骨芽細胞に刺激を与えて歯列を動かす構造になっており、定期的にネジを広げる方向に回して外力をかける必要があります。
基本的にはアダムス・クラスプと床で構成していますが、オプションとして唇側線やスクリューも扱っています。
1回転で0.8mm広げることが可能で、初期は1回転から2回転を目安に使用することをお勧めします。

注意点

変形や気泡が無く、齦頬移行部や歯牙、口蓋などを含んだ鮮明な印象が必要です。装置を使用する目的や拡大する方向、方法、量、スクリューを設置する位置などを確認してください。
また維持装置についてボールやアダムスの中から何を選ぶか、ワイヤーの径、使用する樹脂の色なども検討してください。

薄くて透明に作るマウスピース状の矯正装置でアライナーとも呼びます。ワイヤーなどを使用しないこともあって、外観上目立たないので周囲の人に矯正していることを気づかれにくく、装着する人にとって外観上のストレスが少ないのが最大のメリットです。また、ブラケット矯正で患者様が気にする違和感も少なく、脱着が容易なので食事や清掃の時にも便利です。
3次元データをベースにしてデザインを行ったうえで、3Dプリンターを使って作製します。

注意点

抜歯時などの4mmを超える空隙の閉鎖や、アンギュレーションが重い場合、歯牙を並行に移動したい場合、骨格性の矯正、上下の咬合に緊密性を求められる場合などには不向きです。

ボクシングなどの打撃系のスポーツに使用するマウスピースや、ナイトガードも作製します。プレスタイプ重合法を利用したスタビライゼーションスプリントもお受けしています。